ビルメン4点セットとは、ビルメンが最低限取得すべき4つの資格で、「第2種電気工事士」「第4類危険物取扱者」「2級ボイラー技士」「第3種冷凍機械取扱責任者」をまとめて言います。
今回はこれらのビルメン4点セットについて記事にさせていただきます。
ビルメン4点セットの資格さえ持っていれば転職などでも、少しは優位に働きます。
ビルメン業界に興味がある方や、就職した方はかならず取得しましょう。
ビルメンが管理する設備は「電気設備」、「空気設備」、「衛生給排水設備」、「消防用設備」、「建築設備」などが対象となります。
ビルメンに関する概要については、↓こちらで解説させていただきましたので、興味がありましたらご確認いただけたら嬉しいです。
>>>ビル設備管理・施設管理・ビルメンテナンスってどんな仕事内容なの?
各設備の管理を行う為には、国家資格が必要となるときがあります。
その中でも、最低限これだけは取得しておいたほうがいい資格が4点あります。
いわゆる「ビルメン4点セット」といわれる資格です。
具体的に「ビルメン4点セット」とは何を指すのか?ですが、下記4つの資格が挙げられます。
※クリックすると、各資格のページへジャンプします。
「高圧ガス製造保安責任者(第三種冷凍機械責任者)」を除いて「ビルメン3点セット」と言われることもあります。
ビルメン4点セットに関しては、全て1~2週間しっかりと勉強(電気工事士は筆記2週間、実技2週間の計4週間)すれば誰でも取得可能です。
取得難易度を5段階評価するとしたら「1」です。
ビルメン4点セットの各資格記事で書いていますが、
受かれば勝ちです。
全てを覚えなくてもいいんです。
何度か問題集を解いていれば必要な情報だけインプットされ、本番は何となく雰囲気で解けるようになります。
何度も繰り返し解いて、何回も間違えてしまうところも出てくると思います。
そうゆう苦手な問題は試験直前に読んどけばいいです。
試験が始まったら、その部分だけ問題用紙にメモ書きすればいいだけです。
本当に必要なことは実務をこなしながらじゃないと分かりません。
本当の勉強は資格を取得した後、業務を行うようになってからです。
つまり資格を取得してスタート地点に立つことができます。
逆に資格取得しないとスタート地点に立つことすらできません。
まずは覚えることより、試験合格を目指しましょう!!
資格試験の心構えもしっかりと備えておいてください。
ポイントを押さえてしっかりと勉強すれば、資格試験は簡単に突破できます。
全ての資格における心構えや勉強方法、参考書の選び方におけるポイントは↓こちらで解説させていただきましたので、ご確認いただければ幸いです。
>>>【ビルメン】資格取得の心構え│勉強方法や参考書選びのポイント解説
工業高校出身の私は「高圧ガス製造保安責任者(第三種冷凍機械責任者)」以外は全て高校時代に取得しました。
しかも出身高校は地区内でワースト二位の偏差値です(笑)
そんな私でも取得できたのですから、大体の人は簡単に取得できます。
経験や実力がついてきたら「ビルメン三種の神器」なんてものも出てきます。
>>>ビルメン三種の神器とは?取得のすすめ「難易度や取得のおすすめ順も教えます」
ビルメン三種の神器を取得するには、私のような低偏差値にはかなり努力が必要です。
ビルメン4点セットについては分かった!!
じゃあ何からとればいいの?という疑問も出てくるかと思います。
私が部下におすすめしている順番は下記になります。
4点のなかで一番重要とされるのは「第二種電気工事士」です。
私のビルメン会社でも、新入社員には一番最初に取得させています。
不合格の人も出てきますが、合格するまで何度も研修させています。
合格するまで現場勤務はできず事務職です。
それくらい重要視されています。
やはり電気を使用していない管理物件はないので、配線修理等できないと困るんです。
第二種電気工事士は最初の取得をおすすめします。
第二種電気工事士概要や勉強方法、おすすめ教材などは、↓こちらで解説させていただきましたのでご確認ください。
>>>電気工事士を取得しよう!勉強方法とおすすめ参考書│実技試験練習であまり知られてない情報も教えます
2番目に取得をおすすめするのは「危険物取扱者(乙種第4類)」です。
ビルメンが管理する物件には、非常用発電機を設置している物件に配属されることがほとんどです。
引火物の危険性を理解してもらわないと大事故につながる可能性があるので、取得してほしい資格です。
他の理由としては試験日程が多いので、受験しやすいという理由もあります。
危険物取扱者の概要や勉強方法、おすすめ教材などは、↓こちらで解説させていただきましたのでご確認ください。
>>>乙種第4類 危険物取扱者を取得しよう!勉強方法とおすすめ参考書
3番目に取得をおすすめするのは「2級ボイラー技士」です。
現代の管理物件でボイラー設備を設置している施設は少ないです。
しかし、築年数が古い施設や病院といったところでは、ボイラーを設置している場所もまだまだ多くあります。
ボイラー設備も取扱いを間違えれば爆発等の大事故につながる可能性もあります。
2級ボイラー技士の概要や勉強方法、おすすめ教材などは、↓こちらで解説させていただきましたのでご確認ください。
最後に第三種冷凍機械責任者の取得をおすすめします。
なぜ最後かといいますと、あまり重要視されてないからです。
記事の最初にポツンと書きましたが「ビルメン3点セット」と呼ぶ方もいるくらいです。
冷凍機械を設置している施設は、大体「認定設備」で資格のいらない冷凍機械を設置しています。
設置していて資格が必要となるのも「第一種」が多いので、三種を持っていようがあまり役に立たないからです。
あと、試験も年に1回しか実施しませんので時期を逃すと翌年の受験となります。
上記の理由と上司からの強制もあり、私は最初から「第一種冷凍機械責任者」の受験をしました。
しかし、第三種冷凍機械責任者において、冷凍サイクルの基本や熱交換などの基礎は勉強する価値があります。
持っていれば知識のアピールになりますので、取得をおすすめします。
冷凍機械責任者の概要や勉強方法、おすすめ教材などは、↓こちらで解説させていただきましたのでご確認ください。
>>>第三種冷凍機械責任者を取得しよう!勉強方法とおすすめ参考書
冷凍サイクルの基礎知識に関しては、↓こちらで解説させていただきましたのでご確認ください。
>>>冷凍サイクルについて理解しよう!│熱力学(冷凍機械の原理)
冷凍機械責任者試験は、ビルメン4点セットの中でも一番難しいといわれています。
その理由としては、構造が分かりにくいということがあります。
しかし、構造さえわかってしまえば簡単です。
冷凍機械の主要機器の構造等に関しては、↓こちらで解説させていただきましたので興味がありましたらご確認ください。
>>>【圧縮機(コンプレッサー)】について解説!│冷凍機械で一番重要な主要機器
>>>【冷却塔・安全装置・油分離器・液分離器・自動制御機器】冷凍機械の主要機器を解説!
第一種冷凍機械責任者は上位資格になりますが、独学で取得可能です。
受験資格も必要ありませんので取得を目指されている方は、↓こちらで解説させていただきましたので興味がありましたらご確認ください。
>>>第一種冷凍機械責任者を取得しよう!勉強方法とおすすめ参考書
この記事では
についてご紹介させていただきました。
新人でビルメンへ就職された方には、難関かもしれませんが焦らずゆっくりと取得しましょう。
焦って取ったとしても先輩方が必ず持っていますので、即専任となることはありません。
勉強しつつ実務をこなしてレベルアップしていきましょう。
また、ビルメンに転職したかったら
の取得を目標に頑張ってください。
どれもしっかりと過去問を繰り返せば簡単に取れる資格です。
ビルメンへの転職については、↓こちらで解説させていただきましたので興味がある方はご確認ください。
>>>設備管理(ビルメン)への就職・転職方法を経験者が教えます!
私のプロフィール(保有資格等)は、↓こちらに記載していますので興味がありましたらご確認ください。
>>>メッセージ&プロフィール ブログを始めた理由と保有資格
一人でも多くの方の参考になれば幸いです。
では、ぶちキリンでした。
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