冷凍機責任者が扱う冷凍機は、大規模な空調設備を備えている施設などへ熱供給する設備になります。
近年の大型冷凍機は、資格不要で取扱えるものが増えてきています。
しかし、大型冷凍機が不具合を起こし補修等をしなければならなくなってしまい、補修等を行うことで選任が必要になってしまうことがあります。
イザというときに必要な資格です。
また、資格を取得していれば転職やお客様へのアピールが有利になりこともあります。
この記事では、ビルメンになったら初期段階で取得したほうが良いとされる、第三種冷凍機械責任者についての概要、勉強方法、オススメ参考書について書かせていただきます。
冷凍機械責任者は、高圧ガス製造設備の保安監督業務が行える、高圧ガス保安責任者の資格の1つです。
1日に製造できる冷凍能力に応じた冷凍機械責任者を選任することが「高圧ガス保安法」で定められています。
冷凍機械責任者には「第一種」「第二種」「第三種」があります。
取扱いできる冷凍能力に差はありますが、全ての資格に受験資格はありません。
つまりいきなり第一種からの受験も可能です。
私は上司からの命令もあり、最初から第一種冷凍機械責任者を受講させられました。
一回目の試験は不合格でしたが、二回目の試験で合格できました。※自慢です(笑)
第三種冷凍機械責任者の取扱いできる冷凍機設備は以下のとおりです。
1日の冷凍能力が100トン未満の製造施設に関する保安
第三種冷凍機械責任者を受けるにあたって受験資格はありません。
第二種冷凍機械責任者の取扱いできる冷凍機設備は以下のとおりです。
1日の冷凍能力が300トン未満の製造施設に関する保安
第二種冷凍機械責任者受けるにあたって受験資格はありません。
第二種冷凍機械責任者の取扱いできる冷凍機設備は以下のとおりです。
1日の全ての冷凍能力の製造施設に関する保安
第一種冷凍機械責任者受けるにあたって受験資格はありません。
第一種冷凍機械責任者については、↓こちらで解説させていただいていますので、【第一種冷凍機械責任者】に興味がある方はご確認いただけるとうれしいです。
>>>第一種冷凍機械責任者を取得しよう!勉強方法とおすすめ参考書
最初は冷凍サイクルの基礎から覚えたほうがいいので、第三種冷凍機械責任者から順番に取得することをおすすめします。
冷凍サイクルについては、↓こちらの記事で詳しく解説させていただきましたので、理解できていない方はぜひご確認ください。
>>>冷凍サイクルについて理解しよう!│熱力学(冷凍機械の原理)
試験とは別に、高圧ガス保安協会は毎年2回(一種のみ、1回)冷凍機械責任者の講習会を開催しています。
講習会を修了し、修了試験に合格すれば、資格試験の一部(法規)以外が免除されます。
講習の最後に修了試験がありますが、3日間真面目に講義を聞いていれば合格できます。
高圧ガス保安協会の方と保安検査や地区講習会の際にお話しする機会があるのですが、たまに講習会の話が出るときに雰囲気を教えてくれました。
その人たちの話によると、講師の方たちは修了試験の内容を知っており、講習中に「ここが重要」だとか「ポイントです」とかの発言があり、そこの部分が出題されます。
つまり、その発言(「ここが重要」だとか「ポイントです」)したさえしっかり勉強すれば修了試験は合格できます。
修了試験が合格できれば本番の試験で「法規」科目を受験して60%以上得点を取得できれば合格となります。
ただ、私は大金払ってまで講習は受ける必要はないと思っています。
独学でもしっかりと勉強すれば合格は誰でもできる資格試験ですので、独学での取得をおすすめしています。
冷凍機械責任者の勉強方法は「第三種」と「第二種・第一種」で異なります。
この記事では第三種に関して書かせていただきます。
勉強方法はとてもシンプルです。
過去問題集をひたすら解く!
これだけです!
冷凍機に関しては二週間まじめに勉強すれば誰でも取れます!!
でも書きましたが、受かれば勝ちです。
全てを覚えなくてもいいんです。
何度か問題集を解いていれば必要な情報だけインプットされ、本番は何となく雰囲気で解けるようになります。
何度も繰り返し解いて、何回も間違えてしまうところも出てくると思います。
そうゆう苦手な問題は試験直前に読んどけばいいです。
試験が始まったら、その苦手な部分だけ問題用紙にメモ書きすればいいだけです。
本当に必要なことは実務をこなしながらじゃないと分かりません。
本当の勉強は資格を取得した後、業務を行うようになってからです。
つまり資格を取得して、やっとスタート地点に立つことができます。
まずは覚えることより、試験合格を目指しましょう!!
保安管理技術の科目を嫌う方も多くいらっしゃいます。
保安管理技術の難関は圧縮機になるかと思います。
圧縮機は、大体構造と圧縮方法さえイメージで理解できてしまえば簡単です。
インターネットや参考書に構造図が大体記載されています。
数もそんなに多くないので形を覚えつつ、一つ一つ理解を深めて覚えてください。
他は過去問でカバーしてください。
5年分やれば大体解くことができます。
圧縮機については、↓こちらで詳しく解説させていただきましたので興味がある方はご確認ください。
>>>【圧縮機(コンプレッサー)】について解説!│冷凍機械で一番重要な主要機器
他の主要機器【凝縮器・蒸発器・受液器】については、↓こちらで詳しく解説させていただきましたので興味がある方はご確認ください。
また、【冷却塔・安全装置・油分離器・液分離器・自動制御機器】については、↓こちらで詳しく解説させていただきましたので興味がある方はご確認ください。
>>>【冷却塔・安全装置・油分離器・液分離器・自動制御機器】冷凍機械の主要機器を解説!
法規は過去問だけで充分です。
何回も繰り返し過去問で勉強してください。
第三種冷凍機械責任者の参考書は
『第3種冷凍機械責任者試験模範解答集』だけで合格は十分可能です。
第二種や第一種だとこのシリーズ+α が必要なので変わってきますが、第三種冷凍機械責任者に関しては『第3種冷凍機械責任者試験模範解答集』だけで十分合格できます。
とにかくひたすら繰り返し問題を解いていきましょう。
まず試験に受かるには過去問題集は必須です。
必ず購入することをオススメします。
『第3種冷凍機械責任者試験模範解答集』は、解答欄で詳しい解説も付いていますので、分からないことがあっても理解するのに苦労しません。
8年分収録されていますので、何度も繰り返し過去問で勉強しましょう。
どうしても参考書が欲しいという方は『SIによる初級冷凍受験テキスト』の購入をオススメします。
第三種冷凍機械責任者試験の出題範囲は『SIによる初級冷凍受験テキスト』にすべて記載されています。
また、合格後に使う場面もありますので、持っていて損はない参考書です。
この記事では
について解説させていただきました。
第三種冷凍機械責任者は「ビルメン4点セット」の中で一番難易度は高いです。
しかし、この記事で書いたことを実践すれば必ず合格できます。
難しいことは考えずに「過去問をひたすら解く」を実践してください。
色々参考書を紹介しているサイトもありますが、「第3種冷凍機械責任者試験模範解答集」だけ持っていれば合格は可能です。
「第3種冷凍機械責任者試験模範解答集」だけは購入をおすすめします。
合格して次のステップアップにつなげましょう!
ビルメン4点セットについてはこちらで解説させていただいてますので、興味がある方はご確認いただけるとうれしいです。
>>>ビルメン4点セットとは?取得のすすめ「難易度や取得のおすすめ順も教えます」
私のプロフィール(保有資格等)は、↓こちらに記載していますので興味がありましたらご確認ください。
>>>メッセージ&プロフィール ブログを始めた理由と保有資格
一人でも多くの方の参考になれば幸いです。
では、ぶちキリンでした。
Twitter: @buchikirin1もやってますので、ぜひフォローの方よろしくお願いします。