第一種冷凍機械責任者は難しいという、イメージを持っている方は多いかと思います。
私は敢えて言います!
第1種冷凍機械責任者の取得難易度は、そんなに高くない(難しくない)です!
多分【第一種】という単語に怖気づいてるだけなんじゃないでしょうか?
電気主任技術者のイメージが強すぎるんですかね?
私の周りも【第一種】というだけで受験すらしない方が多いです。
正直なところ、第二種冷凍機械責任者が受かるレベルにある方は取得可能です。
ちなみに第三種冷凍機械責任者とは、内容は法規以外は基本的に変わるので別物と考えてください。
この記事では、現役ビルメンの私がおこなってきた、第1種冷凍機械責任者の勉強方法や使用した参考書などを紹介させていただきます。
主に大型冷凍空調機器を備えている施設、冷凍倉庫、冷凍冷蔵工場等において、製造(冷凍)に係る保安の実務を含む統括的な業務を行う方に必要な資格となります。
全ての冷凍(1日の冷凍能力に制限なし)の製造施設に関する保安(冷媒ガスの種類の制限なし)に携わることができます。
試験は年一回となりますので、落ちてしまうと翌年まで受験することができません。
第三種と第二種は都道府県が試験実施者だったのに対し、第一種は経済産業大臣が試験実施者となります。
受験料は下記のようになりますので、電子申請で申請を行ってください。
第一種冷凍機械責任者の場合、経済産業大臣が試験実施者となるため試験会場は
の地区でしか受けることができません。
冷凍機械責任者講習については、↓こちらで解説していますのでご確認ください。
>>>第三種冷凍機械責任者を取得しよう!勉強方法とおすすめ参考書」
第一種冷凍機械責任者の講習会場は、試験同様に経済産業大臣が試験実施者となるため、限られた地区でしか受けることができません。
毎年変わるので「高圧ガス保安協会HP」をご確認ください。
高圧ガス保安協会(KHK)は、高圧ガスに関する技術基準(KHKS)作成、検査・認定等、教育・講習、資格試験、研究開発のほか、ISOマネジメントシステム審査登録を行っております。 講習の予定表・申込先 | 高圧ガス保安協会 – |
第一種冷凍機械責任者の出題科目は
の3科目になります。
3科目全てで60%以上の成績をあげなければ合格にはなりません。
また、電気主任技術者とは違い科目合格制度はありません。
勉強時間は私の場合、毎日2時間程度の勉強を2ヶ月しました。
第一種冷凍機械責任者の難問は【学識】になります。
5問出題されて、そのうち4問は計算問題です。
1問は文章問題ですがこちらも出題箇所は大体決まってます。
全て「記述式」となっており、最初は取っつきにくいと思います。
しかし、やることは「足し算」「引き算」「掛け算」「割り算」です。
微分積分とかの高度な計算はありません。
大体20パターンくらいの計算方法を覚えておけば問題ありません。
その中でも「2段圧縮1段膨張冷凍サイクル」「円筒圧力容器に関する計算」の2問は大体毎年出題されていますので、完璧にしてください。
これだけで40点です。
残りの18パターン中1パターンが完璧に取れれば、学識科目は合格できます。
学識問題は「図⇒ph線図」、「ph線図⇒図」の変換さえできるようになれば、あとは公式に当てはめて計算するだけです。
何度も繰り返しながら勉強してみてください。
学識ではもちろん「冷凍サイクル」を理解していることが前提になります。
冷凍サイクルについては、↓こちらで詳しく解説させていただきましたので、冷凍サイクルについて理解していない方はご確認ください。
>>>冷凍サイクルについて理解しよう!│熱力学(冷凍機械の原理)
保安管理技術の科目を嫌う方も多くいらっしゃいます。
保安管理技術の難関は圧縮機になるかと思います。
圧縮機は、大体構造と圧縮方法さえイメージで理解できてしまえば簡単です。
インターネットや参考書に構造図が大体記載されています。
数もそんなに多くないので形を覚えつつ、一つ一つ理解を深めて覚えてください。
他は過去問でカバーしてください。
5年分やれば大体解くことができます。
圧縮機については、↓こちらで詳しく解説させていただきましたので興味がある方はご確認ください。
>>>【圧縮機(コンプレッサー)】について解説!│冷凍機械で一番重要な主要機器
他の主要機器【凝縮器・蒸発器・受液器】については、↓こちらで詳しく解説させていただきましたので興味がある方はご確認ください。
また、【冷却塔・安全装置・油分離器・液分離器・自動制御機器】については、↓こちらで詳しく解説させていただきましたので興味がある方はご確認ください。
>>>【冷却塔・安全装置・油分離器・液分離器・自動制御機器】冷凍機械の主要機器を解説!
法規は過去問だけで充分です。
何回も繰り返し過去問で勉強してください。
参考書に関して、私は3冊の本を購入し、全て使いました。
第1・2種冷凍機械責任者試験模範解答集以外は、今後も持ってて損はない参考書です。
過去問5年分⇒SIによる上級冷凍受験テキスト(現:上級冷凍受験テキスト)⇒
を繰り返し3週くらい勉強しました。
『第1・2種冷凍機械責任者試験模範解答集』、『上級冷凍受験テキスト』、『
まず試験に受かるには過去問題集は必須です。
必ず購入することをオススメします。
『第1・2種冷凍機械責任者試験模範解答集』は、解答欄で詳しい解説も付いていますので、分からないことがあっても理解するのに苦労しません。
何度も繰り返し過去問で勉強しましょう。
【上級冷凍受験テキスト】は、資格取得後も活用する場が沢山ありますので、購入して損はないです。
試験問題のすべては【上級冷凍受験テキスト】から出題されますので、分からなくても1ページ目から最後まで全てに目を通しておきましょう。
2週目に読むと、分からなかったところもなぜか理解できるようになることがあります。
現在は選任業務である「保安教育」の資料として重宝している参考書です。
【図をかいてサクサク解けるシリーズ学識の計算問題】も、資格取得後に活用する場が沢山ありますので、購入して損はないです。
図を用いて解説していますので、「図⇒ph線図」、「ph線図⇒図」の変換を覚えるためにも購入することをおすすめします。
保安教育ではもちろん使用していますが、後輩への指導で活用すると理解してもらえるので、指導用として活用する場面が多い参考書です。
こちらのサイトでは無料で過去問の解き方などを解説されています。
分かりやすく解説されており、おススメです。
このサイトで勉強しただけで合格した強者もいるそうです。
今回は第一種冷凍機械責任者の
について書かせていただきました。
一見難しいイメージがありますが、ちゃんと理解できれば、「ビルメン三種の神器」と比べれば全然簡単です。
是非一度、第一種冷凍機械責任者に挑戦されてみてはいかがでしょうか?
ビルメン三種の神器については、↓こちらで解説させていただきましたので興味がある方はご確認いただけたら嬉しいです。
>>>ビルメン三種の神器とは?取得のすすめ「難易度や取得のおすすめ順も教えます」
一人でも多くの方の参考になれば幸いです。
では、ぶちキリンでした。
私のプロフィールは、↓こちらに記載していますので興味がありましたらご確認ください。
>>>メッセージ&プロフィール ブログを始めた理由と保有資格
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