スキューバーダイビングを行うには、沢山の器材を装備しなければなりません。
ダイビング器材にも呼び方や名称、用途があります。
それらを覚えておかないと今後大変なことになります。
もちろんライセンスを取得する場合には、インストラクターから色々と講習で教えてもらうことができます。
講習前に簡単な知識を身に着けておくと、講習が楽になります。
この記事ではダイビング器材(重器材)の種類や選び方をご紹介したいと思います。
ダイビング器材(軽器材)については、↓こちらで解説させていただきましたので、軽器材について知りたい方はこちらをご確認ください。
スキューバーダイビング器材って何があるの?重器材編
スキューバーダイビングの器材には、それぞれの用途があり一式揃えるのにも一苦労です。
体験ダイビングなどの場合はインストラクターの方々が身に着けているだけで、体験者の方は着けないようなものもあります。
暖かい地域、寒い地域でも使用する器材は異なります。
ダイビングでは、器材に関して「軽器材」「重器材」と分けて呼んでいます。
そして、ダイビング器材はとても値段が高いです。
年に数回しか潜らないのであれば、ショップレンタルにして、買うとしても軽器材だけで良いかもしれません。
もちろん自分専用が良いって方は買ってください。
やはり自分専用の器材を持っていると沢山潜りたくなるし、スキルの上達も早いです。
スキューバーダイビング器材│重器材編
重器材は基本的に以下の器材のことを指します。
- BCD(Buoyancy Compensating Device)
- レギュレーター(ファーストステージ、セカンドステージ)
- オクトパス
- ゲージ類(残圧計・コンパス・深度計)
- ダイビングコンピューター(通称:ダイコン)
- タンク
これらの器材は、1つ1つが高価です。
どのようなタイプがあって、自分がやりたいダイビング(地元派、国内派、海外派など)自分の用途に合った器材をみつけましょう。
海外派の方は重量なども気にして購入を考えましょう。
※タンクを買う人は多分いないので、ここでは省略させていただきます。
BCD(Buoyancy Compensating Device)
BCDはダイビングで浮力を調整する装置でBuoyancy Compensating Device(イヤンシー・コントロール・デバイス)の略です。
空気袋、ハーネス、吸気弁、排気弁などが装備されています。
水面で休息する際や非常時のための救命胴衣の役割も担っており、ダイバーにとって必要不可欠の器材となっています。
BCDには大きく分けて3つのスタイルがあります。
- ジャケットスタイル
- ショルダーバックルスタイル
- バックフロートスタイル
私が今まで見てきた中では「ショルダーバックルスタイル」の使用率が全体的に多いです。
ショップレンタルだと、「ショルダーバックルスタイル」が日本では主流です。
ちょくちょく「ジャケットスタイル」の方(女性が多め)がいて、「バックフロートスタイル」は何かに特化しているコアな人やこだわりが強い人に多いイメージです。
※あくまで私の感想です。
ジャケットスタイル
ショルダーバックルスタイル
バックフロートスタイル
※ 私はこちらのマニアックな「バックフロートスタイル」を使用しています。
BCDについての選び方やメーカまとめ記事は、↓こちらで解説させていただきましたので、軽器材について知りたい方はこちらをご確認ください。
>>>BCD(Buoyancy Compensating Device)│器材の選び方とメーカーまとめ
レギュレーター(ファーストステージ、セカンドステージ)
タンク内の圧縮空気を減圧して、人間が吸うレベルまでに調整する装置です。
簡単に言うと呼吸器です。
進化してエラが付いた新人類がいれば別の話ですが、基本敵に人間は水中では呼吸をすることができません。
そのためレギュレーターは、ダイビングになくてはならない器材のひとつです。
レギュレーターを付けずに海に飛び込んだら、天国へ行きたい人と勘違いされます(笑)
※その際は周りのダイバーが気付いて助けると思います。
「知らない人が口付けたものを使いたくない」という方や、「整備されてなさそうで壊れたら怖い」という方も多く、これだけはマイ器材でないとやだって方も少なくありません。
レギュレーターにはファーストステージ(1st)、セカンドステージ(2st)があり、大体がセット販売されています。
ファーストステージは、内部の部品の違いによって以下のようなタイプに分類されています。
レギュレーター1st(ファーストステージ)のタイプ
- バランスドピストンタイプ
- バランスドダイヤフラムタイプ
- スタンダード(アンバランスド)ピストンタイプ
現在は「バランスドピストンタイプ」、「バランスドダイヤフラムタイプ」の2つが主流となっています。
メーカーによって違ったりしますが、どちらもあまり変わりがないので気にしなくてもいいレベルです。
セカンドステージも、内部の部品の違いによって、以下のようなタイプに分類されています。
- バランスタイプ
- ダウンストリームタイプ
- ダウンストリームタイプ+バイパスチューブ
これらはメーカーやファーストステージのタイプによって変わってきます。
また、特殊なものとして『寒冷地仕様タイプ』や『ナイトロックス専用』のレギュレーターもあります。
バランスダイヤフラムタイプ(1st)+バランスタイプ(2st)※寒冷地仕様
バランスピストンタイプ(1st)+ダウンストリームタイプ(2st)
ナイトロックス専用
正直、色が違うくらいしか見た目じゃわかりませんよね?(笑)
ダイビング器材の量販店やダイビングショップなどで試させてくれるところもあるので、空気吸いながら好みのものを選ぶのがいいと思います。
※私は、「バランスダイヤフラム(1st)+バランス(2st)※寒冷地仕様」を使用しています
レギュレーターについての選び方やメーカまとめ記事は、↓こちらで解説させていただきましたので、軽器材について知りたい方はこちらをご確認ください。
>>>レギュレーター&オクトパス│器材の選び方とメーカーまとめ
オクトパス
万が一、レギュレーターのほうのセカンドステージに不具合が生じたときのバックアップのための予備空気源装置です。
また、バディがエア切れになったり、レギュレーターに異常が生じた場合などに貸してあげる器材です。
緊急時に使用する器材の為、震度が深くても認識しやすいように黄色で塗装されているものが基本となっています。
使用用途が違うだけで、構造やタイプはレギュレーターと一緒です。
バランスタイプ
ダウンストリームタイプ
ナイトロックス専用
オクトパスはレギュレータと同じメーカーとシリーズで揃えるのが無難です。
※私は「バランスタイプ」を使用しています。
オクトパスについての選び方やメーカまとめ記事は、↓こちらで解説させていただきましたので、軽器材について知りたい方はこちらをご確認ください。
>>>レギュレーター&オクトパス│器材の選び方とメーカーまとめ
ゲージ類(残圧計・コンパス・深度計)
残圧計、水深計、コンパスの3つを合わせて「ゲージ」と呼ぶことが多いです。
最近ではダイブコンピュータで水深が表示されるため、残圧計とコンパスの2つをコンソールパックに入れたものや、残圧計のみのゲージもあります。
そのため最近では
- 3ゲージタイプ(残圧計、水深計、コンパス)
- 2ゲージタイプ(残圧計、コンパス)
- 1ゲージタイプ(残圧計)
と言われています。
ダイブコンピューターに残圧を表示するためのものもあって、ゲージそのものを不要とする場合もあります。
ただし、デジタルのものはバッテリー切れのリスクもあるので、アナログゲージがおすすめです。
私は以前、ダイブコンピューターと一体型ゲージを使用していましたが、ダイビング中に電池が切れて、残圧も深度もなにも分からなくなり死を覚悟したことが一度だけあります。
3ゲージタイプ
2ゲージタイプ
1ゲージタイプ
ダイビングコンピューターがあれば、深度計はいらないと私は思います。
もう一度言いますが、アナログタイプのゲージをおすすめします。
※私は2ゲージタイプを使用しています。
ゲージ(残圧計・深度計・コンパス)の選び方やメーカーまとめについては、↓こちらで解説させていただきましたので、軽器材について知りたい方はこちらをご確認ください。
>>>ゲージ(残圧計・コンパス・深度計)│器材の選び方とメーカーまとめ
ダイビングコンピューター(通称:ダイコン)
現在水深や潜水時間、水温、最大水深など、今潜っているダイビングのデータをリアルタイムで教えてくれる器材です。
ダイバーは常にダイビングコンピューターを確認しながら、体に負担のかからない、安全な潜水計画を立てる必要があります。
自己管理しながら安全に潜るために必要なものが「ダイコン」です。
中には「器材買うなら一番最初に買うべきだ!」という方もいるくらい重要な器材です。
ダイコンには腕時計のようなウオッチ型や、レギュレーターに取り付けるコンソール型などのタイプがあります。
レギュレーターのファーストステージにトランスミッターを付けることで残圧や、残圧から計算された潜水可能時間の出るダイブコンピュータもあります。
ウオッチ型には「電池式」、「ソーラー電池式」、「充電式」があります。
最近では「ウォッチ型ソーラー電池式」を使っている方が多いように感じます。
ウォッチ型(電池式)
ウォッチ型(ソーラー電池式)
ウォッチ型(充電式)
コンソール型
トランスミッター連動型
「ソーラー電池式」のダイブコンピューターがおすすめです。
やはり電池切れのリスクが無いのが最大のポイントです。
※私はもちろん「ソーラー電池式」のダイブコンピューターを使用しています。
ダイブコンピューターの選び方などは、↓こちらで解説させていただきましたので、軽器材について知りたい方はこちらをご確認ください。
>>>ダイブコンピューター(ダイコン)│器材の選び方とメーカーまとめ
おまけ:ダイビングバック
この記事では重器材をご紹介しているため、重器材用が入るバックをご紹介します。
ダイビング器材を持っている方がほとんどだと思います。
軽器材と重器材をそのまま入れて持ち運ぶことができます。
メッシュバックは通気性の高いメッシュ生地でできており、バックの中に器材を入れてても乾きやすいのが特徴です。
また、ダイビング用キャリーバックというのもあります。
車移動以外では、キャリーバックは重宝します。
参考にご紹介しますと以下のような商品があります。
メッシュバック
キャリーバック
それぞれご自分の用途に合ったものを見つけてください。
まとめ│スキューバーダイビング器材って何があるの?重器材編
この記事では
- スキューバーダイビング器材
- 重器材について
- BCD(Buoyancy Compensating Device)
- レギュレーター(ファーストステージ、セカンドステージ)
- オクトパス
- ゲージ類(残圧計・コンパス・深度計)
- ダイビングコンピューター(通称:ダイコン)
- おまけ:ダイビングバック
ついて解説させていただきました。
重器材はどれも高価で、手を出しにくい器材です。
しかし、一度購入してしまうと愛着がわき、ダイビングスキルも上達するのが早くなります。
今後50本以上潜る予定がある方には、購入をオススメします。
ダイビングスーツについては触れませんでしたがダイビングスーツ類については、↓こちらで解説させていただきましたので、軽器材について知りたい方はこちらをご確認ください。
>>>ダイビングスーツ【ウエットスーツ&ドライスーツ】│器材の選び方とメーカーまとめ
私のプロフィールは、↓こちらに記載していますので興味がありましたらご確認ください。
>>>メッセージ&プロフィール ブログを始めた理由と保有資格
少しでも参考になっていただけたらうれしいです。
では、ぶちキリンでした。
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