スキューバーダイビングのライセンスにはオープン・ウォーター・ダイバー(以下「OWD」と称します)やアドバンスド・オープン・ウォーター・ダイバー(以下「AOW」と称します)があり、ほとんどの方はOWDとAOWを取得されます。
OWDやAWDを取得したら、その後にレスキューダイバー(RED)&エマージェンシー・ファースト・レスポンス(EFR)、スペシャリティコース(SP)というものがあります。
AWDまでは取得したけど、その後のレスキューダイバー(RED)&エマージェンシー・ファースト・レスポンス(EFR)、スペシャリティコース(SP)は取得した方がいいのか迷われる方も多くいらっしゃいます。
私の見解としてはレスキューダイバー(RED)不要というのが結論になりますが、その理由も解説させていただきます。
この記事では、スキューバーダイビングライセンス取得後に取得するか悩まれるレスキューダイバー(RED)に焦点を絞って解説させていただきます。
※この記事の内容は、スキューバーダイビング指導団体「PADI」を基準として説明しています。
エマージェンシー・ファースト・レスポンス(EFR)取得に関する記事は、↓こちらに記載していますので興味がある方はご確認ください。
>>>エマージェンシー・ファースト・レスポンス(EFR)はスキューバーダイビングするのに必要?不要?
スペシャリティコース(SP)に関する記事は、↓こちらに記載していますので興味がある方はご確認ください。
>>>スペシャリティーコース(SP)はスキューバーダイビングするのに必要?不要?
スキューバーダイビングライセンス取得に関する記事は、↓こちらに記載していますのでライセンス取得をされていない方、興味がある方はご確認ください。
>>>スキューバーダイビングを始めてみよう!指導団体やライセンスの種類を紹介
レスキューダイバー(RED)コースはスキューバーダイビングするのに必要?不要?
上記にも書かせていただきましたが、私の見解としてはレスキューダイバー(RED)は不要です。
しかし、レスキューダイバー(RED)を受講して取得されている方もいらっしゃいます。
なぜ、レスキューダイバー(RED)を受講して取得されている方もいるかも合わせて解説します。
レスキューダイバー(RED)とは?
まずは、PADIのホームページに書かれている内容を引用します。
大自然を相手に遊ぶダイビングでは、ときとして予想外のアクシンデン トに遭遇する場合もあります。ほんのささいなことがきっかけで大きなトラブルにつながるケースが多いのです。たとえば、水面で水を飲んで慌ててしまったり、エントリー時や水中移動時にスクーバ器材をひっかけて身動きがとれなくなってしまったり。。。落ち着いて対処すればすぐに解消できる小さなトラブルが原因となって、一瞬にしてストレスから不安、パニックへと拡大していってしまいます。
こうしたトラブルが発生してもすぐに対処できる知識を備えるとともに、 トラブルを未然に防ぐ能力を身につけ、さらに万が一の事故の際の救命方法までを学ぶのが、レスキュー・ダイバー・コースです。
実際の講習では、疲労したダイバーや負傷したダイバーの救助方法、水面アシストの方法、陸上での搬送方法、応急処置、救急の場合の速やかな通報の仕方、水中捜索方法など、現実に役立つ知識をトータルに学びます。
このコースを受講することにより、安全意識、他のダイバーを気遣う意識が高まるのはもちろん、ダイバーとして大きな自信をつけることができるでしょう。すべてのダイバーに受講していただきたいコースです。
出典ーPADI
スキューバーダイビングのレスキューダイバー(RED)は基本不要
私の見解としては、レスキューダイバー(RED)は取る必要ないライセンスになります。
今まで様々なダイビングポイントで潜ってきましたが、必要になったことはありません。
正直なところOWD、AOWだけ取得すればどこでもダイビングを楽しむことができます。
大型ダイビングショップでは、ダイビングポイントによって「レスキューダイバーレベル以上」と書いてありますが、レスキューダイバー(RED)を持っていなくても他のショップに行けば、受け付けてくれるところの方が多いです。
レスキューダイバー(RED)は、はっきり言えば「金の無駄」です。
レスキューダイバー(RED)を受講してお金を使うより、ファンダイビングで楽しみながらお金を使う方が上達も早いです。
レスキューダイバー(RED)を受講するダイバー
中にはログブック等のレスキューダイバー(RED)Cカードを入れていて、自慢してくるダイバーも多くいます。
レスキューダイバー(RED)を受講されている方は、基本的に以下のとおりです。
- ボッタくりスキューバーダイビングショップの常連
- カード集めマニア
- 金持ちの暇つぶし
- 介護系の職種についていて興味のあった方
- ダイブマスターやインストラクターなどのスキューバーダイビングのプロを目指している方
上記がほとんどです。
ボッタくりスキューバーダイビングショップの常連
ボッタくりスキューバーダイビングショップの常連になってしまうと、そこのスキューバーダイビングショップが標準となってしまいます。
そのため沢山のレスキューダイバー(RED)を受講しないと、ファンダイビングで潜ることができないと思い込んでしまいます。
悪い言い方をすれば、ボッタくりスキューバーダイビングショップの金づるです。
気を付けましょう。
Cカード集めマニア
沢山のCカードを持つことで、満足感を得ている方も沢山います。
そうゆう方は受講されるのは問題ありませんが、お金の浪費もしていることだけは自覚しておいてください。
金持ちの暇つぶし
お金持ちの方も沢山のレスキューダイバー(RED)を受講されています。
お金を世の中に回すのはいい事なので、お金がある方は沢山お金を使ってください(笑)
介護系の職種についていて興味のあった方
スキューバーダイビングを趣味としてやっている女性は、看護師や介護士などの職種についている方が多いです。
意識高い方たちも多く、職に活かせるならと受講される方が多いです。
素晴らしいことだと思います。
陸上と海上では、介護方法や救助方法、応急処置方法なども変わってきますので、色々な方法を知ることはいい経験になると思います。
ただし、普通にファンダイビングをやってても、インストラクターに聞けば教えてくれます。
スキューバーダイビングのプロを目指している方(ダイブマスターやインストラクターなど)
スキューバーダイビングのプロ(ダイブマスターやインストラクターなど)になるには、レスキューダイバー(RED)は取得必須になります。
プロを目指すならば取得しておきましょう。
ただし、プロを目指すとなるとかなりの大金を指導団体に支払わなければならなくなりますので、そこだけは認識しておいてください。
レスキューダイバー(RED)は指導団体とスキューバーダイビングショップの資金源
結局のところレスキューダイバー(RED)は、指導団体とスキューバーダイビングショップの資金源になります。
特にレスキューダイバー(RED)を必要以上にオススメしてくるダイビングショップは、ボッタくりのダイビングショップですので気を付けてください。
ボッタくりのスキューバーダイビングショップの見極め方については、↓こちらで解説していますのでご確認ください。
>>>スキューバーダイビングはボッタくりが多い?ライセンス取得でのダイビングショップの選び方を教えます!!
ボッタくりのスキューバーダイビングショップはレスキューダイバー(RED)の勧誘がしつこい
色々ダイバー仲間に話を聞いたり、ネットサーフィンで見ていると金儲けの為にひどいことをするダイビングショップも多いです。
レスキューダイバー(RED)をしつこく受講させたり、器材を定価で販売したりしてお金儲けしているダイビングショップが後を絶ちません。
レスキューダイバー(RED)に関しては、
- レスキューダイバー(RED)のCカードが無いと、あのポイントでは潜れないから取っておいた方がいい
- 自分自身を守る方法も学べるから受講したほうがいい。
などなど、色々言ってきます。
これらを信じてしまうと、数万の費用が必要になってしまいます。
確かに自分自身、バディーを守る方法などを学ぶことができますが、ファンダイビング中や打ち上げ中でも教えてくれますし、わざわざお金を払ってまで受講する必要はないです。
一度他のダイビングショップの方に聞いてみた方がいいです。
良心的なダイビングショップであれば
「レスキューダイバー(RED)はあった方が知識にはなるから取った方がいいけど、なくてもスキルがあれば問題なく潜らせてあげる」
「自分を守る為に覚えることができるから、受講はオススメするけど無理に取る必要はない。」
といってくれます。
ライセンス取得や器材購入も同じようにボッタくられないよう気を付けてください。
>>>スキューバーダイビングはボッタくりが多い?ライセンス取得でのダイビングショップの選び方を教えます!!
レスキューダイバー(RED)の内容を独学で覚える
レスキューダイバー(RED)の内容について覚えたいのであれば、参考書(マニュアル)で覚えるのが一番安くすみます。
レスキューダイバー(RED)を受講したくなるレベルの方なら、参考書(マニュアル)の内容も理解できるはずです。
疑問になった点があれば、良心的なスキューバーダイビングショップのインストラクターでしたら快く教えてくれます。
デメリットとしては、Cカードは貰えませんし、レスキューダイバー(RED)を受講してしまったときは同じ参考書(マニュアル)が付いてくるので無駄金になってしまいます。
まとめ
この記事では、
- レスキューダイバー(RED)コースはスキューバーダイビングするのに必要?不要?
- レスキューダイバー(RED)は指導団体とスキューバーダイビングショップの資金源
- レスキューダイバー(RED)の内容を独学で覚える
について解説させていただきました。
レスキューダイバー(RED)の取得は不要ですが、浪費と考えて取得する分には問題ありません。
レスキューダイバー(RED)のCカードが無いと、色々なポイントで潜ることができないと勘違いして取得することだけは止めましょう。
無駄だと思うレスキューダイバー(RED)を受講するよりは、ファンダイブで楽しく潜った方が安く済みますし、スキルも向上します。
スキューバーダイビングは、ただでさえお金がかかる遊びですので、お金の使い方には注意したほうが今後の為になります。
>>>スキューバーダイビングっていくらかかるの?お金事情を解説します!
スキューバーダイビングライセンス取得に関する記事は、↓こちらに記載していますのでライセンス取得をされていない方、興味がある方はご確認ください。
>>>スキューバーダイビングを始めてみよう!指導団体やライセンスの種類を紹介
他にもスキューバーダイビング関連の記事(体験ダイビング・スポット・器材・防水カメラなど)を書いていますので、興味ある方はご覧いただけたらうれしいです。
>>>スキューバーダイビングの概要│体験ダイビング・スポット・器材・防水カメラ
私のプロフィールは、↓こちらに記載していますので興味がありましたらご確認ください。
>>>メッセージ&プロフィール ブログを始めた理由と保有資格
一人でも多くの方の参考になれば幸いです。
では、ぶちキリンでした。
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