電気工事士はビルメンに限らず、建設業からメーカーなど様々な職種で役に立つ資格です。
建設業では建物内への電線の引込や配線などを行い、一般住宅やビル、病院、商業施設、工場、イベント会場など電気がある設備ならばほぼ全て対象となります。
大都会などでは、イベント時に綺麗なイルミネーションで街中が輝いたりしてますよね?
これらは電気工事士が作っているのです。
メーカーの方もお客様のお宅訪問時に、電気配線の修理を行うお仕事の方もいらっしゃいます。
そういうときに取得しておくと便利なのが電気工事士になります。
会社に言われて勉強するけどヤル気がない。
初めての資格勉強で少し不安が残る。
そんな方は先に↓こちらの記事を見てください。
全ての資格に使える心構えや勉強方法、参考書の選び方について解説しています。
>>>【ビルメン】資格取得の心構え│勉強方法や参考書選びのポイント解説
この記事では電気工事士についての概要、勉強方法、おすすめ教材の紹介をさせていただきます。
まず初めに第一種電気工事士と第二種電気工事士の同時受験は可能です。
私は同時受験に関してはおすすめしませんが、自信のある方はチャレンジしてください。
この記事では第二種電気工事士をメインに解説させていただきます。
第一種電気工事士と第二種電気工事士の試験には筆記試験と技能試験があります。
どちらの試験も独学で取得可能で、筆記試験・技能試験の勉強方法はどちらも同じ勉強方法で大丈夫です。
筆記試験:過去問を解きつつ、分からない場所は参考書を読んで理解する。
技能試験:過去問の題目をひたすら練習する。単相結線図も過去問を解く。
以上です(笑)
私はこの方法で16歳のころ受かりました。
住んでいる地区で、下から二番目に偏差値の低い高校に通ってた私が取れたのだから間違いありません。
試験に受からない人はただ単にこのやり方を実施してないだけです。
これだけだと味気ないので少し補足します。
筆記試験の試験科目は
計算問題は「足し算、引き算、掛け算、割り算」の4種類しか使いません。
第二種電気工事士の場合は、【オームの法則】さえ覚えてれば何とかなります。
オームの法則:E[V] /R[Ω]×I[A]
どうしても計算問題が苦手な人は「計算問題以外」の暗記だけでも何とかなります。
法規は過去問を繰り返し勉強すれば、簡単に点数は取れます。
オームの法則については、↓こちらで解説させていただいていますので、お時間あるときにでもご確認いただけたらうれしいです。
技能試験の科目は
試験は、持参した作業用工具により、配線図で与えられた問題を支給される材料で、一定時間内に完成させる方法で行います。
技能試験に関しては、体で覚えるしかないです。
実践しないと覚えられないですから、ひたすら手を動かしてください。
ビルメン会社や建設業に勤められてる方でしたら、会社で講習会等を実施してる所もあると思いますので積極的に参加してください。
あまり知られていませんが、一般の方でも近くの工業高校や工業大学へお願いしに行くと、技能講習を教えてくれる学校もあります。
私の通っていた高校では、卒業生でもない方が受講しに来ていました。
※在校生と一緒に講習会に参加します。
もちろん材料費等は払わなければなりませんが、教えるプロ(教員)が工業科には沢山いますので、近くの工業科がある学校へ連絡してみるのも一つの手です。
YouTubeなどの動画サイトにおいても、電気工事士 技能試験の練習用動画が配信されています。
オススメの動画一覧をまとめた記事も書いていますので、是非のぞいてみてください。
>>>第二種電気工事士 技能試験│【対策動画まとめ】と【オススメ工具】
どうしても独学では無理ってかたは、株式会社翔泳社アカデミーが主催する【第二種電気工事士 短期合格特別講座】を受講するのも一つの手です。
電気工事士短期合格特別講座[第二種 総合コース]は、厚生労働省指定の講座で教育訓練給付制度が使えます。
支給要件を満たしている方は、手続きをすれば受講開始から3ヶ月後に受講料の20%が国から支給されます。
受講料(税込)59,400円の20%の11,880円戻ってきますので、実質47,520円となります。
今では会社で講師もやったりして、参考書も何冊か見てきました。
その中から一番おすすめの参考書を紹介させていただきます。
私が見てきた中で、電気初心者から電気科卒業生まで誰が見ても分かる、筆記試験対策用の第二種電気工事士の教材を紹介させていただきます。
ネットショッピングでの評価も高く、写真やイラストが多く使用されて分かりやすいです。
どのサイトも絶対に紹介している参考書です。
毎年多くの方がこの参考書で合格できていますので、とても信頼できる参考書です。
筆記試験はこの一冊のみで充分合格できますので、他の参考書を買う必要はありません。
過去問も充実していますので、わざわざ購入する必要がないのもうれしいです。
私が見てきた中で、電気初心者から電気科卒業生まで誰が見ても分かる、技能試験対策用の第二種電気工事士の教材を紹介させていただきます。
【筆記試験】と同じく、ネットショッピングでの評価も高く、写真やイラストが多く使用されて分かりやすいです。
どのサイトも絶対に紹介している参考書です。
毎年多くの方がこの参考書で合格できていますので、とても信頼できる参考書です。
技能試験も、この一冊のみで充分合格できますので、他の参考書を買う必要はありません。
過去問も充実していますので、わざわざ購入する必要がないのもうれしいです。
「ぜんぶ絵で見て覚える第2種電気工事士技能試験すい~っと合格」では、電線の剥き方が電工ナイフで説明されているところが多々あります。
私のころは使用できなかったのですが、今はワイヤストリッパーが使用できますのでワイヤストリッパーを使用して練習し試験に挑んでください。
VVRは電工ナイフを使ってくださいね!
工具ですが、知り合いやお勤めの会社、近くの学校などで借りられる場合は借りてください。
どうしても自前で買いたい方は『ホーザン(HOZAN) 電気工事士技能試験工具セット DK-18』をオススメします。
技能試験で必要な工具はすべてそろっており、価格もお手頃のためオススメです。
材料セットですが、こちらも知り合いやお勤めの会社、近くの学校などで貰える場合は貰ってください。
リサイクルショップやホームセンターで購入すれば、もう少し安く済ませることもできます。
一つづつ揃えるのが面倒くさかったり、選ぶ時間がない場合は「準備万端シリーズ 全13問分の器具・電線セット」がおすすめです。
2回目の練習がしたい等、電線が足りなくなったらホームセンターなどで買い足せば問題ありません。
試験の申し込みは【一般財団法人 電気技術者試験センター】から申し込みを行って下さい。
インターネット申込み:9,300円
郵便による申し込み :9,600円
インターネット申し込みは
ということで、インターネットから申込みしましょう。
平成30年から試験制度が変わり、1年間に2回(上期(6月頃)、下期(10月頃))試験を受ける事ができます。
勉強のペースを見ながら、申込み時期を選んでください。
電気工事士資格は、ビルメン会社に入ったらまず取得することとなります。
電気工事士の資格を持っていなければ設備トラブルが発生した場合、修理等ができなくなるからです。
ビルメンには【ビルメン4点セット】というものがあります。
電気工事士は【ビルメン4点セット】の1点になりますが、一番重要な資格です。
【ビルメン4点セット】については、↓こちらで解説させていただいてますので、お時間あるときにでもご確認いただけるとうれしいです。
>>>ビルメン4点セットとは?取得のすすめ「難易度や取得のおすすめ順も教えます」
電気工事士を取得した場合、別の資格(甲種消防設備士など)の受験資格や科目免除が貰えます。
そのため、取得重要度が高くなっているという理由もああります。
電気工事士取得を取得することによって、甲種消防設備士の受験資格を取得することができます。
消防設備士については、↓こちらで解説させていただきましたので、興味がありましたらご確認いただけるとうれしいです。
電気工事士の資格は、取得すれば多方面へ展開することができ、非常につぶしのきく資格になります。
電気工事士にはいくつか種類があります。
参考程度に見ていただけたらと思います。
まず初めに取得するであろう第二種電気工事士ですが、こちらは実務経歴が必要ありません。
つまり誰にでも受験資格があります。
第二種電気工事士の業務範囲としては
一般住宅や小規模な店舗、事業所などのように、電力会社から低圧(600ボルト以下)で受電する場所の配線や電気使用設備等の一般用電気工作物の電気工事の作業に従事することができます。
簡単に言うと低圧部分(コンセントなど)の電気工事の作業ができます。
家のコンセント等の電気工事をするのにも資格がいります。
無資格で触らないように気を付けましょう。
第一種電気工事士も受験資格は必要ないので、どなたでも受験は可能です。
しかし、合格後の免状交付には3~5年の実務経歴が必要となります。
免状交付条件
1.電気工事の実務経験5年以上
2.電気工事士の実務経験3年以上 + 大学または高等専門学校で所定の課程を修め卒業していること
第一種電気工事を取得すると、第二種電気工事士よりも大きい電圧の工事を行うことが可能です。
第一種電気工事士の業務範囲としては
自家用電気工作物で最大電力500キロワット未満の需要設備(ビルや工場等の電気設備)、一般用電気工作物(住宅や小規模な店舗等の電気設備)
になります。
第二種電気工事士の業務範囲+大規模なビルや工場等の電気設備になります。
簡単に言うと高圧部分(受変電設備など)の電気工事ができます。
認定電気工事従事者は、工場やビルなどの自家用電気工作物のうち、簡易電気工事(電圧600V以下で使用する自家用電気工作物(最大電力500kW未満の需要設備))の工事を行うことができる資格です。
第一種電気工事士の低圧自家用工作物限定免許であると考えてください。
こちらは講習を受けて取得できる資格になります。
受講資格
1.第二種電気工事士免状の交付を受けた方
2.電気主任技術者免状の交付を受けた方
直接産業保安監督部へ申請し、認定電気工事従事者の交付を受けることができる方(講習を受講しなくても交付可能な方)
1.第一種電気工事士試験合格者
2.第二種電気工事士免状取得後、電気工事3年以上実務経験を有する方
3.電気主任技術者免状取得後、電気工作物の工事、維持若しくは運用に関し3年以上実務経験を有する方
第一種電気工事士合格者の実務経験が3年未満の方は産業保安監督部へ申請しましょう。
大体のビルメンの方は第一種電気工事士の実務経験を積むことは難しいと思いますので、認定電気工事従事者は取得することを強くおすすめします。
特種電気工事の資格は第二種電気工事士、第一種電気工事士、認定電気工事従事者では取り扱いできない範囲の工事をするための資格です。
事業用のビルや工場等の自家用電気工作物(最大電力500kw未満の需要設備)のネオン設備工事と非常用予備発電装置工事は特種電気工事資格者でなければ工事はできません。
資格者認定講習及び非常用予備発電装置工事資格者認定講習の2種類ありどちらも認定証の交付を受けるには条件があります。
認定証交付条件
ネオン:認定講習の受講と5年以上のネオンに関する工事
非常用予備発電装置:非常用予備発電装置に関する工事
公益社団法人日本サイン協会が実施する、ネオン工事技術者試験に合格した方は、認定講習を受講しなくても直接産業保安監督部へ認定証の交付申請を行うことができます。
公益社団法人日本サイン協会(旧:公益社団法人全日本ネオン協会)はネオンサインを始めとする、すべてのサインに関わる様々な活動をする団体で、内閣府から公益社団法人の認定を受けています。 公益社団法人 日本サイン協会 – |
一般社団法人日本内燃力発電設備協会が実施する据付工事部門に係る自家用発電設備専門技術者試験に合格した方は、認定講習を受講しなくても直接産業保安監督部へ認定証の交付申請を行うことができます。
条件等に関しては各協会のHPを参照してください。
もしも無資格者が電気工事を行った場合には、電気工事士法によって罰則が定められています。罰則は30万円以下の罰金か、あるいは1年以下の懲役です。
この記事では
紹介させていただきました。
ここに書いたことを実践すれば必ず合格できます。
第二種電気工事士は「ビルメン4点セット」の中でも一番重要な資格ですので、早めの取得を目指して頑張ってください。
電気工事士免状が役に立つ仕事については、↓こちらで紹介していますので興味がある方はご確認ください。
>>>電気工事士免状を取得したら役に立つ職種は多いが選ぶ際は慎重に
電気工事士免状を取得して年収1,000万円を得る方法を紹介しています。
興味がある方はご確認ください。
>>>第二種電気工事士免状取得で年収1000万円超も可能!一例も紹介します!
電気工事士取得後は、電気主任技術者に挑戦されるとさらに電気に対する理解が深まりますので、ぜひ挑戦してみてください。
電気主任技術者の概要や勉強方法、オススメ参考書の紹介は↓こちらで書かせていただきましたので、興味がある方はご確認ください。
>>>電気主任技術者を取得しよう!資格取得の勉強方法!おすすめ参考書紹介
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