【電気主任技術者(通称:電験)】と聞くと、ビル管理(以下ビルメン)を職業としている人には、頭が痛くなるなど嫌な響きに聞こえるかもしれません。
会社から半強制的に、毎年受験させられている方もいらっしゃるかと思います。
現在の会社、前会社も持っていない人は、ほぼ全員受けさせられました。
電気主任技術者を受ける方(受けさせられている方)の気持ちとしては、以下のようなことが当てはまるのではないでしょうか?
などなど・・・ほとんど昔の私が感じてたことです(笑)
色々な思いがあってこのページをご覧になってるかと思います。
この記事では【第三種電気主任技術者】に焦点をあてて解説させていただきます。
電気主任技術者の種類から、主に現役ビルメンの私がおこなってきた勉強方法、おすすめの参考書紹介をさせていただきます。
ただし、私の勉強方法よりも他の方の勉強方法を参考にされることをおすすめします。
電気主任技術者を受ける前に「電気工事士」を受講されることをおすすめします。
電気の基礎的な問題は「電気工事士」の勉強で覚えてください。
電気工事士については、こちら↓の記事で解説させていただきましたのでご確認ください。
>>>電気工事士免状を取得する為の勉強方法とオススメ参考書│技能試験練習方法
電気主任技術者は、一定以上の受電電圧や契約電力を保守管理する際に選任者が必要になってきます。
ビルメンが管理する物件は、ほとんどが50kV以下受電(全体の約98%)なため、「第三種電気主任技術者」でまかなうことができます。
データセンターや大規模工場になると66kV受電になり「第二種電気主任技術者」が必要となります。
発電所などの超高圧発電所でないかぎり「第一種電気主任技術者」は必要ないでしょう。
試験を受験するにあたって、受験資格は必要ありません。※誰でも受講可能です。
詳しくは一般財団法人 電気技術者試験センターHPをご確認ください。
電気主任技術者には、認定制度というものがあります。
簡単に言うと、ある一定の学歴と単位があれば、経験を積めば資格を発行しますよって感じです。
ただし、お堅い会社やご老公方は【認定】を嫌う方も多いです。
中には「試験取得以外の電気主任技術者はみとめない!」って方もいます。
会社が認定を認めてくれないって場合もあるようです。
認定も一定の経験と知識はあるので、私は全然問題ないと思うのですが・・・
ちなみに私は電験二種は認定でいただきました。
実務経歴に関しては以下の通りです。
が目安です。
詳しくは各最寄りの産業保安監督部へ確認してください。
経済産業省 九州産業保安監督部 経済産業省 九州産業保安監督部 – |
高圧や特別高圧などの受電設備は「電気事業法」で定期点検するよう義務付けられています。
この受電設備などの高圧電気設備の保守・管理を行うには「電気主任技術者」が行わなければなりません。
また、工事などでも電気主任技術者は必要で、電気主任技術者がいないと完成後の受電検査ができなくなります。
このように、電気主任技術者は無くてはならない資格になります。
今後は自然エネルギー発電などの需要が増え、さらなる活躍の場が増えるのではないかと思われます。
※太陽光発電になると、第二種電気主任技術者が必要になる可能性もあります。
ビルメンの世界では電験を持っていると、ある程度尊敬の眼差しで見られることもあり、優越感に浸ることもできるでしょう(笑)
昇給の対象資格だったり、昇格条件だったり何かしらの設定がある資格です。
「ビルメン三種の神器」の中でも重要度は一番高いです。
ビルメン三種の神器については、↓こちらで紹介させていただきましたので、興味がある方はご確認ください。
>>>ビルメン三種の神器とは?取得のすすめ「難易度や取得のおすすめ順も教えます」
また、大体の会社では「資格手当」や「選任手当」は高額で設定されているかと思います。
私の会社のように「資格手当」「選任手当」がない場合もありますが・・・
資格取得後の選任業務についても解説させていただきましたので、資格取得後に選任された際にご確認いただければ参考になるかと思います。
ぜひご一読ください。
ここでは私が実施した電験三種の勉強方法を書かせていただきます。
あくまで自己流ですので、参考程度に見ていただければと思います。
まず最初に中学レベルといわれていますが、数学の見直しをしました。
主に三角関数、複素数、ベクトルについてはかなりの時間をかけて勉強しました。
基礎が固まるまでは、他の勉強は一切行いませんでした。
数学基礎をマスターしたら、理論科目の勉強を行いました。
電気回路計算をメインに、参考書と過去問を何週も繰り返しました。
覚えるときも公式はもちろんのこと、公式➡公式への代入などあらゆるパターンの応用を身に付けるように勉強しました。
計算スピードを上げれるよう、何度も問題を繰り返し解くことに専念しました。
電力科目は比較的簡単なので、過去問で発電所系の公式の使い方、文章問題を軽く繰り返しました。
電力科目に関しては、ある程度覚えたら試験前まで一切手を付けませんでした。
一通り参考書と過去問に手をつけましたが、ほとんど諦めて他の科目に集中しました。
ただし、ある法則を見つけていたので、運任せで本番に挑みました。
その法則は
電験三種【機械】の法則
※あくまで私の過去問分析の見解で、信憑性はありません。
分からない問題は上記の法則で回答しました。
電力と同じ感覚で、法規科目は比較的簡単なので、過去問を繰り返し勉強しました。
初年度は法規科目に関しては、ある程度覚えたら試験前まで一切手を付けませんでした。
受からなかったので、最終的には隅から隅まで完璧に覚えるまで勉強した科目です。
上記を見ていただければ分かると思いますが、数学と理論をメインに勉強をしていました。
結果ですが、
という結果でした。
機械科目は正直運がよかったです。
④機械科目の法則が当てはまり合格することができました。
そして正直、法規を舐めすぎてました・・・
勉強時間はトータルでみると、一日3時間くらいを一年間してたと思います。
飲み会があったり、遊びに行ったとしても、参考書1ページと問題一問は必ず読み解きしました。
勉強を継続していくことが一番の合格方法ではないかと思います。
結論を書くと
が重要かなと思います。
すいません!なんか精神論強めですね・・・
勉強方法は私のを参考にするより、別のブログを参考にした方がいいかもしれません(笑)
ちなみに通信講座教材という手もあります。
翔泳社アカデミーの通信講座はとても評判がよく、この通信講座だけで合格できている人もいますので、とてもオススメできる教材です。
私が使った参考書でおすすめを紹介させていただきます。
年度ごとに代わるものは新しいものを載せときます。
資格試験において、過去問題集は必須です。
必ず購入してください。
第三種電気主任技術者に必要な数学の知識は、この参考書に全て記載されています。
理論科目についてとても詳しく解説しており、公式の計算方法や考え方など電気主任技術者試験に必要な、計算方法や文章問題がまとまっていて理解しやすいです。
理論科目については、この一冊で十分合格可能です。
電力については過去問題集だけでも合格は可能です。
私の場合は「これだけシリーズ」をまとめ買いしましたが、あってもなくてもどちらでも大丈夫ですが、過去問でつまずいたときに使用したときもありました。
なくても大丈夫ですが、あると便利な参考書です。
勉強方法で書いた通り、機械科目についてはほとんど勉強していないので、正直何とも言えません。
しかし、読み返してみると、とても丁寧に分かりやすく計算方法等が説明されており、出題科目が多い機械ですが、この一冊でまかなうことも可能です。
ネットでの評判もいいので、オススメできる参考書です。
私の場合はこの一冊だけでは合格できませんでした。
詳しく解説されていて分かりやすいのですが、全てをまかなうことができません。
もう少しボリュームのある参考書を購入されることをオススメします。
これだけシリーズ「法規科目」の参考書だけでは合格ができないので、受験3年目に購入しました。
「電気設備技術基準・解釈早わかり 」には法規科目のすべてが記載されていますので、法規に苦戦されている方にはとてもオススメの参考書です。
この記事では
について書かせていただきました。
最終的に精神論みたいなことを書きましたが、継続してれば実力はついてきます。
会社によっては、月に1万円近い手当金を受け取れる会社もあります。
転職する際も有利になります。
取得して損は絶対にない資格ですので、諦めずに頑張りましょう。
私のプロフィールは、↓こちらに記載していますので興味がありましたらご確認ください。
>>>メッセージ&プロフィール ブログを始めた理由と保有資格
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